年末年始~4月頃まで、お客様方より、春の会に向けての衣装新調、あるいは衣装補修等のご依頼が多数御座います。最近ご依頼頂いた袴補修・・・・・
お客様より「袴腰板が割れたので補修下さい」との事、数日後袴が到着致し腰板部分を解き内部を見ると木製板(能楽用の場合、腰板は木製板使用、能楽以外は別素材です)が割れていました。木製板には新聞紙が巻かれており(現在でも腰板内部は木製板ですが新聞紙ではなく、和紙と綿生地を巻きます)、新聞紙の日付けを見ると・・・・昭和23年、60年以上前に縫製された袴のようでした。長年、お客様が大事にご使用されてきた事と生地自体の強さに感動致しました。余談ですが、数年前に私の息子が七五三に着用した衣装も、父、私、息子と三代に渡り着用した年代ものです。80年前に作られた衣装が不自由なく使用出来ました。80年の間何度も補修、クリーニング等は施したと思いますが・・・・